過去世

古代出雲の過去世④ある瀧の場面

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いつ頃みた夢なのかあまり覚えていないけれど、記憶から離れない夢がある。


私は巨大な瀧にいる。


その瀧で、私は一人全身びしょ濡れになりながら、立ち尽くしている。

瞑想をしているように、いろんなことを思い出している。


幼いころから死に別れしてきた同胞を弔うように。

死別した兄を弔うように。


私の母親は、古代出雲の王族を束ねる女王だった。


母親の背中は巨大で、会うだけで威圧されるような人物だ。


彼女に逆らう者は誰もいない。彼女は感情を持ち合わせていないようにみえる。
とても冷酷で、残虐で、非情だ。


しかし、そうでなければ統治はできない。
そう皆が言う。



しかし、私はその瀧の水に心身を浸しながら、自らに問う。
水の精霊に、問い続ける。



はたして、本当にそうなのか?


犠牲がなければ、救いはもたらされないのか?


人柱、生贄、そういったシステムが長く続き安泰した古代出雲の国家は、犠牲の上に成り立っていた。


王族と、王族ではない人間の種族がいる。どちらからも、犠牲は出さなければならなかった。


母親に背いて、私は小さな国をつくろうとした。
しかし、私がそうしたことをしたすぐ後に、母親のいた神都は滅んだ。


長く君臨した女王の喪失により、古代出雲王朝は滅んだも同じだった。


私は、何も背負えない。こたえをだせない。
何もできない。


くやしさとかなしみと、怒りがいつも胸の中にうずまいていた。


瀧に身をうたれ水に浸る時だけ、すべてを忘れて無心になれた。



涙が流れたとしても、すべてを水が流してくれる。
そう思えた。





















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