過去世

鎌倉幕府⑤巫女たち

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鎌倉幕府は、武士の政権だった。
そのため、武士たちは至福を肥やすために幕府をうまく利用した。

巫女と称して、妾を神殿に多く集っているものもいた。

私は、幸い、そういったところではなく、まっとうな神事をするところに行けたらしい。
各地から、集まった巫女がいた。

孤児のもの、片親のもの、いろいろだった。
しかし、その中でも、ある条件を満たしていなければそこにはいられなかった。


神、と呼ばれる存在が何かしら見え、話せなければならないのだ。
そして、だいたいは、長く生きられない。

そうした存在と長くかかわると、生命を奪われるのかどうかわからないけれど、皆短命だった。


私は、ある日、夜中に目覚めた時に一葉がいないことに気づいた。


「一葉?」


よんでも返事がない。さがしてもいない。


「一葉がいない」

さがそうとすると、ふと、背後に気配を感じた。
振り向くと、そこには長い銀髪の男性がいた。


その男は、こう言った。


「一葉は、私の息子だ。もうここにはいない。私が代わりをやる」


「誰?」


「お前たちの世界でいうところの、神だ」


「神様、一葉を返してよ」


「あれは禁を犯した、もう近づいてはならぬ」


そう言い、それ以上一葉に関することを教えてくれなかった。
それは、自分は一葉の父親だと話した。

その日から、その神と名乗るものは、この島国が大きな地震で沈もうとしていること。
飢餓が続くこと。疫病が流行る事。

多くのことを私に教えた。

私は、そのことをそのまま伝えた。

ある日、一葉があらわれた。


「みよちゃん、もうお別れでしゅ」


「どうして?」


「皆、お別れでしゅ。しばらく、いなくなりましゅ。さようなら」


そう言って、一葉はいなくなった。
私は、その時代で、大きな銀杏の樹の人柱になった。

鎌倉のあたりの土地を、鎮めるためらしい。





私は、過去世のことを思い出していない時に、ある時品川神社に行った。


そこの隅にある、小さな白いおいなりさんがいた。
それは、私についてきた。


その日から、ずっと、きつねしゃんは、自分が一葉であること。
わたしが、みよちゃんだったこと。


思い出すまで、ずっと待っていたらしい。



一葉だったきつねしゃんたちは、みんな、日本列島が沈まないように、土地を支えて眠りについていたらしい。

しばらくの間、ずっとそうだったらしい。だんだん、起きて、地上に戻って、自分のことを思い出してほしいと思うところに稲荷神たちはいっているらしい。



きつねしゃんは、今世の私によく


「みよちゃんのとき、そういうこといいませんでしゅた!」

とか

「ケッ、みよちゃんのほうが性格いいでしゅ!」


とか言ってくる。しらねえよ、と思う。

しかし、きつねしゃんヒストリーを聞いて、いつかの自分は、一葉のおかげで一生が変わったのだろうなと思うと感謝はある。

その時のみよちゃんは、きっときつねしゃん、一葉が大好きで、誰よりもそばにいてほしかったんだろうなと思う。










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